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グリーンサイエンス研究センターは福山大学にある教育・研究拠点で、“生物の多様性や生物が持つ多彩な機能を利用して、環境と健康の質の向上をめざす科学”をコンセプトにしています。
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暮れも押し詰まった12月28日月曜の午後、第33回グリーンサイエンスセミナーを28号館28101教室で開催しました。 今回の講師は本学の卒業生で、現在理研横浜でキャッサバの分子育種に関する研究を行っている内海好規博士です。

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写真はタイのキャッサバ畑で、映っているのはこちらも卒業生である内海博士の奥様です。


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内海博士はこちらです。


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セミナーの内容はこんな感じです。


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キャッサバと言っても日本人にはピンと来ないかもしれません。 沖縄などを除くと、日本は寒すぎてキャッサバの生育には適さず、キャッサバの植物体を見ることはまず無いとのこと。 植物としてはジャガイモのようなイモではなく、サツマイモに近いそうです。 ただ見かけはご覧のように木のようで、1年で高さ2 mにまで成長し、根に大根のような芋を多数つけます。


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利用としては、アフリカでは芋を食べるそうですが、一般に美味しくないので芋を食べることは少なく、主に工業用澱粉の供給源として利用されます。 また葉っぱは家畜の飼料になり無駄がない植物です。 食品としてはタピオカの原料や、澱粉として食品に添加されたり、味の素やバイオ燃料、バイオプラスチック、海苔や紙のコーティング剤、フィルムなどの原料になります。


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キャッサバは南アメリカ原産で、最後にアジアに渡ってきたそうですが、生産量としてはアフリカが一番多く(特にナイジェリア)、次がアジア、南アメリカはその次とのことでした。


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理研では、ベトナム農業遺伝研究所(AGI)、タイのマヒドン大学、コロンビアの研究機関と国際共同研究をしています。


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内海博士がベトナムのAGIに滞在して現地の方にキャッサバ研究を指導している様子


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理研では、ベトナム政府とキャッサバの連携研究を進めていて、ベトナムの副首相が理研横浜を訪問されました。


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講演中の内海博士


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質問する秦野教授


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質問に答える内海博士


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講演後、かつての恩師の井ノ内教授と研究室でお茶をする様子


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内海博士は、講演後に研究室にやってきて学生さん(生物工学科の3年生から修士2年生)を相手に1時間半ほど色々なお話しをしてくれ、それがとっても良かったと学生さんが言っていました。 研究のこと、研究者としてのキャリアのこと、国際共同研究の苦労話など。 学生さんには先輩から生に話を聞けてとっても勉強になって言っておりました。

ということで、大学は明日から1月4日まで冬期休暇に入ります。
















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2015/12/28 20:36 イベント TB(0) CM(0)


ちょっと遅くなりましたが、平成27年12月8日(火) 午後3時~5時に開催されました第32回グリーンサイエンスセミナー『遺伝情報を活用した生物多様性保全』の様子をご紹介します。 お忙しい中福山までお越しいただいた講師の先生は、京都大学大学院農学研究科の井鷺弘裕司先生です。 先生は広島県のご出身ということで、お忙しいスケジュールを縫ってご登壇下さいました。

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世話人は生物工学科の佐藤淳先生で、佐藤先生と井鷺先生は今後共同研究を進める予定だとうかがっています。 井鷺先生は次世代シーケンサ(NGS)をフル活用した研究手法を採られており、NGSを持たない本学の佐藤先生は喉から手が出る程ほしがっておられます。 何とか大型外部資金を当て、導入の暁には生物多様性研究だけでなく、医療・健康関連分野でもNGSは大活躍するはずです。

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会場は28101教室で、グリーンセミナーでは珍しくこの会場がすし詰め状態になりました。 参加者は60名程でしょうか。 海洋、市得ブツを中心に、学生さんの参加が多いのが特徴です。 うちの学生さんは、なかなか世界の最先端の研究を生で聞く機会が無いので、この様な場は貴重です。

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セミナーが始まるまでの待ち時間、よく見ると海洋の山岸先生らが自ら作った海藻の標本を広げて井鷺先生や福山市環境課の方々となにやら話し込まれています。 田中(阪本)先生に、以前から井鷺先生とお知りだったのか?とあとから尋ねると、「初対面」とのこと。全然そんな風には見えませんでした。田中(阪本)さん、ひょうひょうとしています。

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このセミナーは、グリーンサイエンス研究センターで現在進行中の研究プロジェクト「瀬戸内の里山・里海における生態系機能の解明に向けた研究拠点の形成」の一環として企画・開催されており、井鷺先生のTalkが始まる前に佐藤先生がこのプロジェクトのアウトラインについてご紹介されました。 このPJには、生物の佐藤、広岡先生、海洋の渡辺、北口、山岸、田中(阪本)先生が参加されています。

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さて、お待たせしました。 いよいよ井鷺先生のお話です。 ここで先生のご講演の内容をかいつまんで紹介します。 間違っていたらごめんなさい。 

日本には約7000種類の維管束植物がいるが、そのうちの1/4は絶滅の危機にある。 例えばキキョウといった名のある植物でさえ絶滅が危惧される。 実際広島の野山ではまだキキョウを見かけるが、関西ではほとんど目にすることはない。 レッドリスト(絶滅)種は26種有り、絶滅危惧一種が1044種もあるそうだ。 この辺の植物になると、自然界に1000個体以下しかいないとのこと。 さて自然界に1000個体いると言っても、その全部の遺伝子型が異なっているわけではなく、植物の場合クローン個体が多数生存していることがあり、この場合ある程度個体数があっても生物多様性はかなり失われていると言える。 生物多様性の重要さは、葦を例に取るとこんな具合。 葦は水質浄化力に優れているが、生えている葦が少数のクローンでできているより多クローンの方が水質浄化力は高いそうだ。 など。 そこで井鷺先生は生えている植物体を片っ端からNGSで全個体分析し、その集団内にどれぐらい生物多様性があるのか定量的に解析されています。 その結果いろいろなおもしろいことが分かってきた。、という内容の話でした。 

井鷺先生のお話しは内容豊富で盛りだくさん、「最初から最後までとても楽しそうにお話しさせるのでついつい最後まで飽きずに、寝ずに、退屈せずに聞いてしまった!」と多くの学生さんが申しておりました。 うちの講義もこんなだったら・・・ と、教員には耳が痛いお言葉を頂きました。 「1回なら出来るんだよ。 これが全行程15回の授業、しかも週にいくつもの講義なると、そりゃ無理だ!」と井鷺先生も申しておられました。 講演終了後は珍しく学生さんがたくさん前にやってきて、井鷺先生を取り囲んで質問していたのは印象的でした。 私の講義ではついぞ見ない光景。

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講義がはねてからは、福山市内の居酒屋で慰労会です。 こちらでも大いにお話が盛り上がり、とっても楽しい会でした。 ほとんどの方が井鷺先生とは初対面とは思えないフレンドリーな雰囲気で、楽しい会は終了を迎えました。





2015/12/24 21:25 イベント TB(0) CM(0)
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