グリーンサイエンス研究センターは福山大学にある教育・研究拠点で、“生物の多様性や生物が持つ多彩な機能を利用して、環境と健康の質の向上をめざす科学”をコンセプトにしています。
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平成28年3月4日(金)の午後2時から4時まで、福山大学1号館01101大講義室において、第35回グリーンサイエンスセミナーが開催されました。 今回の講師は研究者ではなくジャーナリスト・作家の山根一眞さんです。 当セミナーでサイエンティスト以外の方をお呼びしたのは初めてかもしれません。

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山根一眞さん(先生は獨協大学経済学部教授でもありますが、あえて「さん」で呼ばせて頂きます)は、大学生の頃から自分で取材をして記事を書くという活動を始め、それ以来50年以上にわたってノンフィクション作家として活動されている、その世界では第一人者です。


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その山根さんが、本学海洋生物科学科の渡辺伸一先生を取材して以来お二人は友達だそうで、今回はその縁で本学でご講演頂く機会を得ました。 福山は東京から離れていますので、第一線の先生にわざわざお越しいただく機会はそうたびたびありません。 今回はラッキーです。


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さて、今日先生が来られる前には一騒動ありました。 というのも、パソコンのハードディスクがクラッシュしたとかで、発表の直前までホテルにこもって作業をされておりましたので、主催者側としては間に合うかどうかヒヤヒヤものでした。 実は、間に合わなかった場合を想定して、他の出し物も用意しておりました。 これを使う機会が無くて良かった。


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山根先生によるとこういったことはよくあることだそうです。 慌てず騒がず。 何とか毎回ぎりぎりになるが、時間直前には会場に到着するとのこと。 悠然と構えておられます。


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こちら世話人の渡辺先生。 渡辺先生もいつも悠然と構えておられます。 それに引き替え、私たちはいつもじたばた、ドタバタ。 何とかならないものでしょうか。


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ご講演の様子です。 山根先生の講演は、絶対眠らせないということで有名だそうで、Mac Book Proを使ったビジュアルな講演スタイルが確かに飽きさせません。 話題が次から次へとよどみなく展開し、キャッチーな写真と動画(すべてご自身で撮影されたもの)がテンポ良く出てきます。 Macのファイルを展開して、必要なファイルをすぐに探し当てられますので、よほど頭の中でよく整理されているのでしょう。


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話は、内容が豊富すぎてご紹介しきれません。 身近な生き物をみつけては飼育し、観察し、調べてみるとおもしろいことが次から次へと見つかる!という話の連続体です。 スタンスが私たち目線で、講演の帰り道で見つけた生き物を育てて観察それば、すぐそこから新し世界が広がるような、そんなワクワクする気分になれるお話だったと思います。 今日来られた方はホントにラッキー。

ビジュアルは、血吸いビルがタニシを食べる動画とか、カマキリがコウロギや蛾を食べるところとか、クモの拡大写真とか、嫌いな方が見ると”ヒエ-ッ”と思うような(実際会場からはヒエーッという声が上がりました)ものばかりです。 これが終わりの頃になると全て愛しく、可愛く見えてしまうのが不思議です。


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山根さんによると、先生が生物多様性の話をするのは今回が初めてだそうです。 とてもそうは見えません。 どんな話をしても練りに練った話に聞こえるでしょう。 講演時間は2時間で、最初の渡辺先生の訓話がもう少し短ければ、もっと少しお話が聞けたのにと思います。 終演に際して学生さんからは、「”しんかい”の話が聞きたかった!」「アマゾンの話が聞きたかった!(←これは私)」との声が飛んでおりました。 また他学部の先生からは、「生命工やグリーンセンターは、ホントに活発に活動されてますねぇ」とお褒めの言葉も頂きました。 

いや~、大学ってホントいい所です。 

居ながらにして第一人者のお話しがタダで聞けます。 こんな恵まれた環境、使わないと損です。 ということで、世話人の渡辺先生、どうもご苦労様でした。




[簡単なまとめ] 山根先生のご講演を聴いて、印象に残ったことを少しまとめておきます。 忘れないうちに(もうかなり忘れたけど)。

・取材するときには、知ったかぶりをしないで、何でも恥ずかしがらずに聞くこと。: 話し手は、自分が知っていることを相手も知っていると思い込んでいて、知っていることを前提に話をするので、知ったかぶりをしてふんふんと聞いていると、だんだん分からないことが増えてきて、最後には全然ついて行けなくなる。 なので「自分は素人で専門外でもの知らずですから、基礎的な事でも何でも聞きます。」と宣言するのがよい。 最初に宣言しておけば、あとから恥ずかしがらずに何でも聞けるし、相手も何でも答えてくれます。

・頭の中に箱を用意して、取材で聞いたこと、理解したことをその中に詰め込んでいく。 聞いたこと、理解したことを箱に入れていって、だんだんスペースが無くなってきたら並び方を変えてみる、近いことは近い場所においてみるなどして、最後に一枚のきれいな絵のように整理された作品を作る事をイメージすると良い。

・生物の飼育について。 自分が知らない見たことも無いような生物が、身近にいっぱいいる。 それを捕まえて飼育してみる。 飼育するにはその生物が生きていた環境を思い浮かべて、飼育環境やエサを考えてみる。 飼育したらよく観察する。 Google Scholarを使って文献に当たる。 この場合、できるだけ原著文献に当たるのがよい。 原著文献をよく理解しないで作成された2次文献、3次文献が多数あり、それを読んでいると益々分からなくなる。

・ということで。 身近に研究対象を求め、飼育して観察して、文献を調べて、実験して、整理して、発表する。 これって科学研究と全く同じ手法ですね。 ということで、大変参考になるお話しでした。 
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2016/03/04 17:45 イベント TB(0) CM(0)
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