グリーンサイエンス研究センターは福山大学にある教育・研究拠点で、“生物の多様性や生物が持つ多彩な機能を利用して、環境と健康の質の向上をめざす科学”をコンセプトにしています。
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年も改まった平成30年(2018年)の1月19日(金)の午後2時から6時まで、薬学部34号館34516講義室において
”福山大学グリーンサイエンス講演会2018”が開催されました。 
タイトルは『難治性疾患治療を目指した免疫研究の最前線』という題で、薬学部の今重之教授が世話人を務められました。

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今回は東京から現役バリバリの若手研究者を2人お呼びするというちょっと贅沢なもので、
今先生と併せて最新の免疫学研究について話題提供頂きました。  
なおこの講演会は、平成30年度からグリーンサイエンス研究センターで始まる特別研究のキックオフを兼ねたものです。

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最初の講演は今教授で、タイトルは『平成30年度グリーンサイエンス研究センター特別研究 
細胞接着分子を標的とした自己免疫疾患の新規治療法の確立』です。

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次は、慶應義塾大学医学部講師の竹馬俊介先生のご講演で、タイトルは『T細胞性免疫の新しい制御機構』です。 
竹馬先生は、慶應に移られる前は京大医学部の本庶祐先生の研究室で助教をお勤めになり、
本庶先生から頂いたテーマがオプジーボの開発だったそうです。
「このテーマを頂いた時には身が引き締まった。」との事でした。

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休憩をはさんで3番目の演者は東京医科歯科大学難治性疾患研究所助教の金山剛士先生で、
タイトルは『オステオポンチンによるミエロイド細胞とリンパ球系細胞のバランスの制御』でした。 
大変難しい内容で、金山先生のマニアックな性格が存分に伝わるご講演でした(変な紹介の仕方で申し訳ありません)。

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お聞きしたら、竹馬先生と金山先生は、北海道大学時代の今先生の同期と後輩だそうで、
今先生の若い頃の写真もスライドで紹介されていました。 先輩がエライと後輩もエライのです。

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最後に薬学部の赤崎教授が質問とクロージングの挨拶をされ、長いながらも充実した講演会が終了しました。 
正直私は免疫学が苦手なので、この講演会でよく勉強させて頂きました。 
では今先生、この4月から始まる新しい研究プロジェクト、どうぞよろしくお願いします。



【以下、今教授がまとめられました講演要旨です】

発表内容

今重之博士: 平成30年度より開始されるグリーンサイエンス特別研究「細胞接着分子を標的とした
自己免疫疾患の新規治療法の確立」の現時点での実験結果を講演されました。細胞接着分子である
インテグリンからの信号は、自己免疫疾患の悪化に関与することが分かっておりますが、インテグリン
の機能阻害は副作用の懸念がありました。そこで、今博士は生体内に存在する物質の利用やインテ
グリン活性化に関与する物質など、これまでとは全くことなる手法にてインテグリン機能を抑える手法
を開発され、実際に小動物の自己免疫疾患に対して著効を示すことをご紹介されました。

竹馬俊介博士: 「T細胞性免疫の新しい制御機構」というタイトルでご講演されました。竹馬先生は、
これまでT細胞活性化抑制分子であるCTLA-4やPD-1の研究を長年続けられてきており、これら
分子の免疫抑制機構を明らかにしてきております。これら分子の機能抑制は、がんの新しい有効な
免疫療法という新規治療法につながりその臨床結果のご紹介をいただきました。さらに、T細胞に
おける遺伝子調節因子としてTRIM28を見出し、TRIM28を欠損させることで特定のサイトカインの
発現の亢進が起こったことから、この機能を利用することでがんワクチンへの応用が期待できることを
お話されました。

金山剛士博士: 「オステオポンチンによるミエロイド細胞とリンパ球系細胞のバランスの制御」という
タイトルでご講演されました。オステオポンチンという名前はご存じ無い方も多いと思いますが、先日、
TVでオステオポンチンが紹介されたことから、論文の検索回数が一時的に激増したということです。
TVの力はすごいです。金山博士は、細胞の間に存在する分泌型オステオポンチンがT細胞やB細胞
などのリンパ球系細胞に、細胞の中に存在するオステオポンチンが好中球などのミエロイド系細胞の
分化に重要であることをマウス骨髄移植の実験系にて明らかにしました。また、分泌型オステオポン
チンによるT細胞の増加は大腸炎を増悪化させることからオステオポンチンの免疫細胞の分化調節
機構が疾患増悪化に関与することをご紹介されました。



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2018/02/03 17:07 イベント TB(0) CM(0)
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