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グリーンサイエンス研究センターは福山大学にある教育・研究拠点で、“生物の多様性や生物が持つ多彩な機能を利用して、環境と健康の質の向上をめざす科学”をコンセプトにしています。
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21st, March, 2013号のNatureに掲載された“進化:イヌがヒトとの生活を選んだとき(Nature 495, 7441)”は面白い記事でした。

内容を簡単に紹介します。 オオカミとイヌの全ゲノム配列を比較し、オオカミが家畜化されてイヌに進化する過程で変化した遺伝子を36個突き止めた所、その過半数は脳に関係しており、そのうちの10個の遺伝子はデンプンの消化と脂質の代謝に重要なものであったというものです。

つまり、肉食のオオカミはデンプンをうまく消化できないが、家畜化されてヒトと生活するようになったイヌは、デンプンをうまく消化できる様に遺伝子を変化させたということだと思います。 ヒトと生活すると、イヌもデンプン分の多い残飯を食べます。 この様な新しい生活スタイル(生態)に適合するようになったのがイヌというわけです。

言うまでもなく食は生物の根本ですので、食に関わる遺伝子が進化の過程でどう変化するか。 この分野では、ここ数年とても面白い事実が明らかになっています。 例えば、パンダは竹や笹しか食べる物が無い時代があったので、肉の旨味を感じる味覚受容体遺伝子がなくなり草食系になったとか、ネコは甘味受容体が無く甘い物が分からないなど。 

ゲノム研究が教えてくれるのは、遺伝子はその能力を使わないとどんどん失われていくということです。 逆に新しい環境に適応するときに、どうやって新しい遺伝子を手に入れるのか? 近くにイヌに聞いてみたいところです。

aaIMG_4650.jpg



PS 生命工学部生物工学科の佐藤淳先生は、進化における味覚遺伝子の変化について研究されています。 この研究は、グリーンサイエンス研究センターで行われている「環境健康科学」研究プロジェクト(文部科学省採択)の一貫です。 以上、宣伝でした。





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2013/03/30 14:13 サイエンス TB(0) CM(0)
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